■矯正治療は何才頃から始めたらいいですか?
症例によって矯正治療を始める時期は異なります。
乳歯が生えそろう頃から上下の前歯が生えかわる頃に矯正専門医に相談するのがべストです。
矯正治療には、乳歯列や混合歯列期に行う早期治療と永久歯列になってから行う本格矯正治療があります。
4~9才くらいまでが早期治療のスタート時期です。
早期治療により、あごの成長を利用してこれから生えてくる歯のスペースを確保することができ、
将来抜歯をしなくてもすむ時もあります。
また、反対咬合などを早期に改善することにより、
軽い不正咬合が骨格的な不正咬合にならなくてすむ可能性があります。
本格矯正治療は永久歯が生えそろう12才以降に始めます。
顎変形症など外科的矯正治療が必要な症例は、下顎の成長が止まる18才頃から始める場合もあります。
もちろん大人になってからでも矯正治療は可能ですのでご安心下さい。
■治療期間はどのくらいかかりますか?
不正咬合の種類や程度によって異なりますが、大人の本格矯正治療は平均2~3年程度かかります。
小児の場合、早期治療と本格矯正治療に分けて行います。
まず早期治療で部分的な矯正を行った後、経過を観察しながら永久歯が生えそろうのを待ち、
必要であれば本格矯正治療を行います。
■保険は使えますか?
基本的に保険治療の対象となりません。ただし、骨格性下顎前突症や骨格性上顎前突症などの顎変形症で外科的矯正治療が必要な場合に県指定の医院で適応となります。
また、唇顎口蓋裂など矯正治療について保険が適応となる疾患が決まっています。
詳しくは、日本矯正歯科学会のHP(自立支援・顎口腔機能施設リスト)の(国の定める先天疾患を知っていますか?)をご確認ください。
■途中でむし歯になったらどうしたらいいのですか?
矯正装置を外して治療することになり、その間治療期間がのびてしまいます。
矯正治療が始まる前に歯のみがき方の指導を受け、
毎食後しっかりと歯をみがき、むし歯にならないように心がけましょう。
定期的なむし歯のチェック、フッ素塗布などを行いましょう。
■矯正治療中の食事は普通でいいですか?
基本的に普通の食事で構いませんが、極端に固いものや、
ガムやキャラメルなど粘着性の食べ物は避けたほうがよいでしょう。